OCG世界観紹介日記 導入編
という訳で、予定していた遊戯王のカード世界の世界観紹介日記。
基本的に、いつものOCG世界についての解説となる。
一応、OCG世界、モンスター世界の作品とかを創作してみたいけども、どんな世界や繋がりなのかわからない、
でも自分から一から設計するのは大変だな、とか色々と元ある設定とかを参考・重視して書いていきたい、
といった感じの人に向けたような紹介日記にしていくつもり(そうなるかはわからないけど)
ファンタジー世界の基本とかそういう系のはちょっとしか触れないし自分も地理とかは苦手でよくわからないので、
ファンタジー世界の根本的な作り方とかはそういう本やサイトを参照の事。
紹介や公式の媒体の宣伝的なものも含めて、なるだけ情報の出展となるカードや書籍などを示していこうと思っているけど、
遊戯王は基本的に情報が分散しすぎ小出しのし過ぎで中々うまく紹介できないかもしれない。
といっても、カードとかだけで考えるならWikiにどのカードにモンスターが描かれているかなどしっかり載っているので、
カード面に関しては、Wikiに書いてないとかそもそもはっきり見えないとかそういうものを除けば、整備されていると言える。
出展やカードのイラストありきの記述は多いけど、考察が入っている場所や読み間違えを起こしてる可能性がある所なども少しはあるので、
(特に宗教面とかはちゃんと調べきれてなかったり主観が入ってたり勉強不足だったりする)
そのあたりはいつも通りご了承。
またマスターガイドや新パックなどの新たな情報、他の方の指摘などにより、
明らかに間違いがあった所や繋がりができた所は後で直したり追記していったりする予定。
今までは段階的に解説や考察してたので後々の関係ない日記で訂正とかしてたけど、この紹介日記は
1つにまとめて解説するので、その辺どうにかなりそう。
後、構造上画像とかを出す事ができないために物凄く長い文章が何度も続くので、
読んでると疲れたり飽きたりする可能性もあるので、適度に休憩など入れた方がいいかも。
前に(というか今も)色々と細かなトラブルとかがあったので、一応表記しておくと、
・紹介内容はあくまで個人、及び協力者の調査、書籍などからの引用、考察であり、公式などとは一切関係ない
・よって間違いや個人的な贔屓またはその逆が含まれている
・そのためこの内容などが公式設定などを代弁するものではない
・公式側の設定を妨害するものでもない
・もし間違ってたとしても特に干与しない
少し上と被った内容もあるけど、大体そんな感じ。
とはいえそんな堅苦しくならずに楽に読んでって欲しい所ではある。
*基本
前にも書いていたいつものOCG世界というのは、切り込み隊長とかフリードとか、霊使いとか出てくる世界。
遊戯王は惑星の名前とか次元の名前とかが公開されてないので、そういう系のは基本的に不明。
端末世界はDT世界という名の世界だけども、こちらには名前がない。
異次元があったりと世界の広がりもあるんだけども、地形なども基本公開されないので結構不便。
マスターガイドではOCG世界だったりデュエル世界だったりと一定せず、3以降はこの記述も使われなくなったためよくわからない。
WCSではデュエルワールドで、やっぱりどれも表記が安定しない。
とりあえず、日記内ではアニメとかに倣って、前提的に「スタンダード」って書いとこうかな。
*住人たち
そのスタンダードに見られるモンスター達は、その名前通り、かなり幅広い。
多くのイラストで共演しているモンスター等から見ても、魔界や天界といったファンタジーでよくある要素も含んでおり、
獣人やゴブリン、ドラゴンなどの要素もあるので、規模はかなり大きいと言える。
特にクローズアップされるのは遊戯王OCGの世界観誕生の最初とも言える闇を制する者の、人間と悪魔とドラゴンたち。
切り込み隊長とかフリードとかグレファーとか、ハ・デスとかゴブリン突撃部隊とか有名なモンスターも登場している。
最近はDT世界とかに効果とかの面でも押されて実戦面では影が薄くなってきたけども、OCGといえばこいつら、みたいなのは多分揺るがない。
ただドラゴンたちはまとまって街などを作るような性質ではないようで、結構影が薄い。
民族などを示すのに使いやすいのがカテゴリや類似効果だけど、世界観の発展とカテゴリの発展の時期が異なっていたために、
イラストに多く映っているモンスター同士のカード面での関連性は多くの面で薄い。
しかし後の方に出てきた人間系でも紫炎(六武衆)や、エンディミオン(魔力カウンター)などといったストーリーに関わる国は存在している。
ただし今度は内乱や似たようで違うものを使用している者同士が対立していたりするので、
カテゴリ内で相性が良いが背景では内乱が起こっていたり、同士であるはずなのに相性が悪かったりといった事も発生している。
その辺りは遊戯王のゲームシステム上仕方がない事だけど。
*他の世界
スタンダード世界を理解しやすいように、他の世界についても少しだけ紹介する。
異次元もある種では他の世界といえ、普通はいけない世界のはずだけど、割と色々と行っているキャラもいる。
その前にちょっと関係ないけども、異世界や異次元などの言葉について先に書いておく。
ARC−Vで次元という言葉が使われてから、全く違う世界などについても「次元」と使いたがるような人が増加してしまい、
そのせいか従来の次元についての言葉を混同してしまう人が多くなってしまった。
(映画でも次元が使われた影響もある)
ARC−Vでいう次元は、他の人の言葉を一部借りるなら並列で水が流れているような管を漏れない穴から他の管に移動しているような感じで、
(ペイントで適当に描いたからめちゃくちゃになっている……あと時間の概念を信じるかとかそういうのは考慮していない)
次元上昇などにみられる次元とは概念という面が大きく、特定の場所を直接示すようなものではない。
よってその場所によっては世界の成り立ちや我々の世界で言う時間などは大きく異なる場合もあり、
行き帰りで同じ時間で戻れるとは限らず、浦島太郎状態になる可能性もある。
逆にARC−Vでいう次元というのは時間の流れ
(と作中では直接明言されてないけど、恐らく4つの次元を俯瞰した際に鍵となっている舞網やシティのような場所のポイントも)
は同一なので、そういった心配はないけども、代わりに外で過ごした分だけ元の世界でも時間がたつ事になる。
ただ、アバンでの紹介的にそれぞれの次元ごとに地球が存在しているような描写なので、その面でパラレルワールドとかっぽくも見えるけども、
物理法則は基本同じで時間の流れも変わらないので、確かに分類は難しいけど次元ではなく異世界といった方が適切ではある。
もっとも、異次元や異世界という言葉はファンタジーを中心に、色々と混ざって使われやすい言葉なので仕方ない面はあるけども、
○○次元とかを使う人の影響で、その手の創作を行う際に制作側・視聴側どちらも混乱が発生する事は避けられないので、
作る側も見る側も、ある程度の違いはつけておきたい。
まずは明確に名前が設定されている端末世界。
《端末世界》や《クリフォート・ツール》、海馬のデュエルターミナルでの発言の内容からして仮想世界のようなものであり、
言わばアニメ海馬の作ったデュエルリンクスのような存在とも言える。
ただ、この世界はそれも考えるとかなりメタ要素の強い世界でもあり、上記の発言とかからすると
アニメ海馬やペガサスがデザインしたというアニメキャラの裏設定としての設定と、
カードの世界の1つとして存在しているという背景ストーリーとしての設定とで、難しい問題を招きやすい。
更に言うと、アニメで度々登場したカードの精霊の世界ともまたごちゃ混ぜになりやすく、まれに作る側からも
カードの精霊と元のモンスターでキャラが混ざっているなどがあるので、その辺りも理解が難しくなる一因となっている。
つまり、世間でいう所の「異次元」や「異世界」とは微妙に違うので、上手く表現しにくい。
結構ゲーム世界ものに入る作品も最近は増えてきたみたいなので、異世界と言えば異世界にもなりうるけども……?
この世界とスタンダードとの繋がりは結構不明な点が多い。
《トランス・デーモン》が他と同じくスタンダードのデーモンの一員ならば、《A・ジェネクス・バードマン》を回収しているので繋がりはあるようだけど、
効果的に見ると異次元の一種のような扱いとなる。
また、《ブラッド・ヴォルス》や《マハー・ヴァイロ》や《風霊使いウィン》といったDT内で関係のある(もしくは可能性)のモンスターについても、
これらのモンスターがどういう形で端末世界に関わったのかとどういった形で端末世界があるかがわからない。
《マンモスの墓場》→《A・O・J アンノウン・クラッシャー》、《メカファルコン》→《A・O・J サイクロン・クリエイター》のような類似や、
スタンダードをモチーフにして端末世界を作っており、上のモンスター達は世界を作る参考にされたようにも思えるし、
けれどもDTマスターガイドにウィンの項目でわざわざ外の世界に旅立ったと書くのか?となるし、
その辺りは今後も明かされるかは他の普通の設定よりも低そうではある。
他には、アニメに出てくるモンスター等がいると思われる、アニメ世界?のようなものがある。
パックの紹介にアニメ世界観の要素とOCGオリジナルの要素のような感じで書かれている事があるらしいけども、
書籍などで明確に示された事はなく、その点では他に比べて更に不明慮な部分が多い世界である。
ただ海外では少しだけ言及されており、BFの背景ストーリーがあるかといった質問に、テレビで示されない限りは背景はないとの回答がある。
代わりに、インフェルニティのように使い手の性格や考え方、感情などがモンスターとして表れていると解説されている。
(これは和希氏へのインタビューでも使い手に合わせたモンスターデザインがあるとあったので、遊戯王においても基本的なのだろう)
Is there a backstory to the Blackwings?
ただ、BFは後述のように色々とカードに出ているため、この発言をそのまま解釈するのもそうじゃない感じになってしまっている。
アニメ世界といっても、原作やアニメDMで主人公たちが使うカードなど、M&Wの要素を多分に含んだカードたちは
アニメ世界ではなく、スタンダードの範疇である。ブラマジやらガイアやら。
このような世界が作られた背景には、ドーマ編などのアニメオリジナルの謎の力などで既存のモンスターが進化したり、
アニメオリジナルのキャラなどが使うモンスター等をスタンダード世界に組み込んだりしていたりするとどんどんよくわからなくなっていくので、
ある程度の線引きをしていくために設けたのかもしれない。
ただ、そのドーマ編などのモンスターの進化体がスタンダードでは完全にない扱いなのかは不明な所。
また、原作でも今回の映画のような方界などのモンスター群がスタンダードにいるかというと、それも事情が事情なだけになさそうでもある。
これはカテゴリが増えたGXからは更に活用されてゆき、アニメキャラが使う独自のカテゴリなどをそこにまとめて行く事で、
スタンダードが大所帯になる事を防いでいる……はずなんだけど、シリーズがどんどんと増えるたびに1つの世界にあるだけでは規模が大きすぎるので、
みんながみんな同じ世界にいる訳ではないとは思う。
全部がある訳ではないというのは他にも、アニメで使われたけれどもスタンダード世界に存在している、というものも存在する。
万丈目はその代表例ではあるけど、彼の場合およびGXの時はOCGで登場していたのをアニメキャラが使ってオリジナルカードを出すという、
ARC−VのLDS三人組のような感じの扱いがされていたので、ちょっと異なるかもしれないけども、範疇ではある。
他にも剣山や吹雪、オブライエン、敵キャラならばコブラといった方々もそう。
一方でカテゴリばかりになってきた5D’sからはかなり減っていて、モブやモブに近いキャラくらいしか使わなくなってきた。
ちなみにそのスタンダード世界にいるカテゴリというのが、よりにもよってBF(とリゾネーター)である。
《烏合の行進》にBFが描かれていたり、《ブラック・リターン》では端末世界のモンスターと描かれていたり、
《トラスト・マインド》にはよりによってハ・デスと写っていたりとこれがデュエル中の光景でないなら結構関わっていそうだけど、
BFの中でも異彩なブリーズであったり、《トラスト・マインド》がリゾネーターの顏とも言えるダークだったりするので、
一部のモンスターが何らかの理由で来ている、みたいなのもあるのかもしれない。
しかし、5D’sの主要キャラの使うカテゴリがどちらもそういった関わりがあるというのは、
かなり不思議ではあるのだけれど……。
他にはNo.も、《Cattle Call》にフォーチュンチュンがいるなどの謎があるけど、
そもそもフォーチュンチュンがOCGオリジナルの海外先行のナンバーズなのと、アニメでは既存のカードがナンバーズパワーで進化したようなカードもあるようなセリフから、
数体くらいならば例外があってもおかしくないとも言える。
またDDと契約書のように、サポートカードのイラストは全く効果と関係なく、スタンダードの様子を示しているというケースもある。
後は宝玉獣は珍しくアニメの主要キャラが使ったのにマスターガイド2で解説されているけども、他のモンスターと共に写ったカードがない謎のカテゴリでもある。
他に前も書いた事あるけども、基本的にアニメ世界のカードを使うけどもたまにOCG世界のカードを使うという場合もある。
十代の《カードエクスクルーダー》などの3体のシリーズカード群と《ミラクル・フリッパー》等とかが該当する。
また魔法・罠カードについてはそういう分別がなく、色々なキャラが自分のカテゴリのイラストと他の世界のイラストのカードを混ぜて使用している。
ただしアークファイブに関しては、遊矢のように3カテゴリのカードとそのサポート魔法罠だけを使うなど
そういう方面で貢献しないタイプも増えてきたけども、そういうキャラは今までの主要キャラにもちらほらいたので
アークファイブがそこまでどうって訳ではない。
少し触れたけども、そのアニメ世界とスタンダードの関わりは端末世界以上に基本的に謎。
ただ、メタ的視点から触れにくい端末世界に比べると、異次元や別次元の世界としてある程度認識しやすいので、
そういう点では違和感はそこまでない感じではある。
他には解説とかは少しあるけれども、他とは独立した世界を持っているようなカテゴリなどもある。
人形という設定であるマドルチェや特撮戦隊(作中劇?)という設定の甲虫装機などはその典型的な例と言える。
普段は切り離された空間にいて、スタンダードやアニメ世界(オノマト世界?)といった他の世界に出張するライトロードはスタンダードと異次元と独立世界の真ん中とも言える。
《デビルズ・ミラー》や《ミラージュ》に見られるような「鏡の世界」とかもあるけど、これは流石に考慮がしにくい。
*文明事情
他の世界の紹介がすんだ所で、スタンダード世界の文明についてみていく。
人間を見てみると、王宮やその城下町を見てみると、ファンタジー世界に多い中世ヨーロッパ風の外見である。
エンディミオンも魔法文化の発達の違いがあるとはいえ中世感があり、紫炎は戦国時代モチーフだけれども江戸時代風の街並みでもある。
ただ、一方で《ワンチャン!?》等の街並みは現代風になっていて、ヴェノム関連で写っている
ガガギゴやグレファーのような連合軍に対し、冒険家のような人間たちも現代風の衣装だったりするので、
中世ファンタジーの要素と、現代のような要素は、スタンダード全体で見ると結構混じっているようだ。
亜人を見てみると、結構まちまちである。
そもそも悪魔などにも人とあまり変わらない、というか実際人間と思われる者もいる(人間族みたいなものがないからか)
ゴブリンやオークはファンタジーではあまり文化的でない扱いをされる事が多いけども、スタンダードでは下手すると人間より文化的である。
よくでてくる《ゴブリン突撃部隊》を始めとしたゴブリンたちは、
こちらの世界で18〜19世紀くらいに誕生したバスケットボールをプレイしていたり、感謝祭を開いていたり、
人間界で商人をやっていったりと、《プレゼント交換》の屋内とかも見ても進んだ感じになっている。
そこらへんを言うとなんで缶詰があるんだとかそういう話にもなるけど。
基本的に魔界では《コザッキー》を始めコンピューターやバス、タクシーを使っているなど現代的な要素が多くみられるので、
上の人間の文明レベルなども考えると、魔界などに近い地域では文化が発達していると見るべきか。
一方でドワーフやエルフといったファンタジーではよくある存在は遊戯王の世界ではほぼ存在しない。
《エルフの剣士》を始めいない事はないけど、その派生や色違い、リメイクなどが結構を占めている。
色々なカードのイラストや紹介から同一世界と思われるこの世界の中で、発展を遂げている人間だけでも
こうも文明が異なっている理由は直接明らかになってないけども、中世な文化である王国やエンディミオンに比べて、
発展しているのは普通の生物では立ち入りにくい魔界であり、さらにその魔界の近くにステータスの高い
獣たちが存在していて、さらにその近くに近代的な街並みがある現代風の人間が住む街があるので、
文化の交流などが起こりにくい状態になっていて、実質分断されているような感じになっているとみる事ができる。
とすると、魔界や獣たちといった危険地域を挟んで、現代風な街並みが広がる地帯と、中世ファンタジー風な街並みが広がる地帯に分かれている感じになる。
ちなみに、隼人が使用したオーストラリア系のモンスター群にも描かれているエアーズロックが
「世界の中心」と呼ばれているようなので、この見方があっているならば、
獣がいるあたりが地帯を分ける中心となっているのは、そういったネタも含んだものなのかもしれない。
これが通るならば、モンスターだらけの世界なのにゴーストリックがいる場所のような幽霊を信じないとか言う訳の分からない人たちがいても、
幻獣機みたいな未来技術のような戦闘機が量産されていても納得がいく
(別の閉じた世界のカテゴリだって言ってもあまり変わらないんだけども)
それ以外では機械の国などの存在が確認できる。
この機械の国が《機械王》たちがいる場所なのかは不明だけど、色々と高度な機械文明を所持しているみたい。
機械の国は抽象的な表現でなく、英語やら真DM2の台詞とか聞くと本当に機械の国らしい。
ついでに言うとノリやら話し方やらがほぼ人間、モノによっては人間以上の機械も見られる。
それを機械といっていいかは謎だけど、自立進化や改造を続けた結果生物のような存在となった感じの存在なのかもしれない。
何かそれが普通な感じなのは色々と不思議だけれども、機械に限らず最近(いつの最近だ)の創作では機械があくまで体が機械なだけみたいなのも珍しくないので、
遊戯王の世界においてもそういう感じなのかもしれない。
*カードの関連
遊戯王の背景世界は特定の区分けをカテゴリ以外で示す事が少ない上に、カテゴリ外のモンスター同士が数体〜沢山写っているイラストも
端末世界関連を除いて少ないため、カードの関係性が非常にわかりにくい。
例えば、《迷犬マロン》が飛び出して外の世界に出た末に《暗黒の狂犬》となり、《百獣王 ベヒーモス》に会っている。
《百獣王 ベヒーモス》は《クロスカウンター》等で《デス・カンガルー》と共に写っている。
《デス・カンガルー》はマスターガイドで《セコンド・ゴブリン》のジムの選手という紹介がされていて、
《セコンド・ゴブリン》は《ジャイアント・オーク》と共に魔界のバスに乗るはずで……と、
イラストとかを眺めたりしていけば大体のモンスターの関係や世界が見えてくるんだけども、見つけるまでが異常に大変。
幸い遊戯王は誰がどのカードに映っているかとかの情報が豊富であり、書籍の情報も情報が共有されやすいために、
確認する事自体は割と楽なのが救いだけども、カードのテキスト自体の関係性などは低いために、まとめて自力で見るのは大変。
しかも問題はこれが別個体の可能性とかデュエル中の出来事とかの場合だとそれらのまとめが崩れかねない事。
流石にこれらのカード群はそんな事はないけども。
ガガギゴやグレファーの存在は多くの存在やカテゴリを繋ぐ非常に重要な存在ではあるけれども、派生や色々な場面が増えすぎて、
次はこれが元の世界なのか異次元とかで会ってるのかとかも考えなきゃいけなくなってきている問題も出てきている。
それはともかくとしてガガギゴの存在から霊使いとフリード周りの人々との繋がりを見る事ができるけど、
こっちもこっちでジゴバイトとガガギゴの違いとかがあって紛らわしかったりする。
下の時代背景や最近のカードも考慮すると、ガガギゴが覚醒後に何かあってジゴバイトになっている流れのはずなんだけど、
そうじゃないにしても、エリアが連れているギゴバイトを見てフリードたちがどう反応するかってのは結構悩みどころかもしれない。
ギゴバイトの姿をフリードたちは知らないかもしれないので、なんか似てるなっていうだけでスルーという手もあるけども。
メインじゃない世界観の広がりと言えば、《ダストンのモップ》で《白兵戦お手伝いロボ》が写っていたり、
《グレイドル・パラサイト》に《クロコダイラス》がいたりと、ちょっとした所で初期の方に出てその後特に描かれてなかったカードが出てくる事もたまにあったりする。
細かい所で広がりを感じさせるけど、ここから更なる世界観が広がってくのかどうか。
*時代背景
スタンダード世界において、多くのイラストやストーリーに描かれる時代は、大きく分けて2つある。
1つは世界観誕生の最初とも言える闇を制する者の、人間と悪魔とドラゴンとの大戦の時代。
フリード軍、ハ・デス軍、タイラント軍の三つ巴の戦いが描かれてるけど、場合によっては協力したり裏切ったりと言った事も起こっている。
人間、悪魔、ドラゴンだけでなく、他の色々な存在も戦いに参加している。
悪魔というテキストは一応あるけど種族は爬虫類の《ガガギゴ》とかも戦いに参加している。
戦いの終結は直接は描かれてないけど、《ヘイト・バスター》でハ・デスは爆殺されるなど色々といざこざが起きた結果なのか、
一応人間たちの勝利で終わっているようだ……ドラゴンどこ行った。
もう1つはその大戦後と思われる、現世(人間)と魔界のツアーができるような時代。
こっちは纏まって紹介される事はあまりないけども、人間の町に悪魔が普通にいるなど、戦時中はできそうにない平和そうな感じのイラストも多い。
完璧にそうだというような情報はないけども、雰囲気とかを見れば明らかに時代が違うと分かる感じではある。
最近のカテゴリや新カードなどは、こっちの時代と思われるようなシーンが多くなっている。
霊使いとかも、時代を考えるとこれくらいの時期が活動時期だと思うし、実際RPGでもそうしている。
ちょうど次世代を意味するGXも放送開始したし、クランとかも出てきたし、それに合わせた感じになっている。
平和そうな時代ではあるけど、局地的な戦闘やその時代になっても戦う者がいるなど完全に平和にはなり切れていない時代でもあり、
ある意味創作にはちょうどいい時代設定と言える。
人間系統の一大イベントと言える暴君・王宮と革命の時期はあやふやな面が多く、大戦の時代なのか大戦後の時代なのか、その中間あたりなのかは判別がしにくい。
王宮と暴君も舞台設定自体は同じだけども時期が一緒かは断定ができず、成金ゴブリンとの絡めにしても衣装の汚れなどが判別できないイラストもあって判断が難しい。
(王宮→革命→大暴落→暴君→大革命の可能性もある)
霊使いRPGにおいては大戦後に大革命という流れにしてるけど、《我が身を盾に》の時間帯と《暴君の威圧》の隊長の衣装などを考えると、
どちらかと言えば中間寄りや大戦終結前くらいの時間帯に革命が起こって、その後平和になったと考えた方が自然かもしれない。
この2つ以外にも、他に長い時間をかけてだんだんと増えてきたのがワイト系列の時代で、
《骨犬マロン》が1000年前にはぐれたというテキストや、上の《迷犬マロン》周りの世界観から、
上記2つの世界からかなり未来の時代という事になる。
《骨犬マロン》が主人の言葉通りずっと待っているならば、《ワンチャン!?》の街や
その近くの百獣がいる地域にいるはずなのだが、マロンが見られるワイト関連のイラストでは
周りは荒廃していて、存在が確認されるのもアンデット族ばかりであり、少なくともその辺りの地域は
割と5D'sでいう破滅の未来っぽい感じになっているようだ。
最近出てきた《検疫》のイラストから世界の文明が全て滅びた訳でもないようだけど、人間が活動しているかはわからない。
(少なくとも《検疫》にいるのは人間っぽいけど、正直悪魔とかとの区別が言われないとつかない。
というか、人間族みたいなのがOCGでないから、種族とか外見だけでこれって判断するのが難しすぎる)
《強化蘇生》や《リジェクト・リボーン》も似たような背景になっているけど、月の形とかが違うため、
同じような時代かはわからないけども、周りの様子からしてかなり時間が経ってるのは確かなようだ。
他に、見た目スタンダードの世界っぽいけど他と特に関わっていないカード、というのも結構ある。
1〜2期くらいのカードは特定の世界観だと示されてないけども、発売時期的に初期のカードは基本
スタンダードの世界に含まれるために、そのあたりのカードも一応頭に入れとく必要はあるんだけど、
《魔女狩り》とかそういうカードは、それ以降の世界観を考えると謎ではある。
割と広い世界なので、服装的に外れにある小国では魔女狩りとかが行われてるという考えもできるけど、
そういう事を行うような国が生き残れるかと考えると難しいので、大戦が始まるような前、
フリードが放浪してたまたはその前くらいの黎明期があるはずなので、そこらへんには色々な国が存在していたっていう見方ができる。
その後のフリードが結成した連合軍には、王宮のある国を中心として、少なくとも戦士と魔法使いが共に戦っても
問題なく連携できるような国々がいるはずなので、その頃にはそういった国は方向転換しているか、滅亡しているか、
小国過ぎて参加していないか、あるいは大陸などが完全に違うかあたりの事が起こってるはず。
そういう考えで行けば、初期の原作と関係ない通常モンスターはそういった平和になる前の過程で淘汰されたとも言えるけど、
一番最初のパックに出たビーバーやプチリュウが偶然描かれたために後々色々と出てきたり、
それでなくても《はにわ》が独特の異彩を放ったり、
そして物凄く後に従える主が出てきてそしてかなり後に自分が完全な影武者となったりと、
かなり後に重要になってくるようなモンスターも少なくないため、どうなっていくかは運やコナミのノリ次第と言える。
*遊戯王における属性・種族
遊戯王においては属性や種族の扱いがかなり謎であり、明らかに属性や種族サポートのために設定されたようなカードも多くみられる。
それでもある程度は共通性を持っているのも多いので破綻しているという訳ではないけども、
この手の話題をする時には結構困ったりする。
そんなステータスだけども、一応公式系統で触れた事もある。
ヴァリュアブル・ブックでの紹介に書いてあるんだけど、その内容が、
モンスター名:モンスターたちが他の者たちから呼ばれているという名称
属性:おもにモンスターの性格を表している
……と書いてある。……えーと。
モ、モンスターの性格?使う攻撃とかそういうのじゃなくて?
そもそも属性で性格とか言われても、結構謎だけれども、
何かゲーム作品とかでちょっと紹介がある、属性で分かれている霊使いで言うと、
エリア:爽やか、おっちょこちょい娘
ヒータ:ボーイッシュ
ウィン:おっとり、天然
アウス:知的
ダルク:ひたむき
といった感じで、属性ごとの性格を示せてる……のか?
種族に関しては、1つ1つ設定が示されているんだけど、
天使族:悪魔や魔法使い族たちとは敵対関係にあるという美しい至高の存在
機械族:何者かによって製造され続けている、自分の意志を持つ機械のモンスター
植物族:自分の意志を明確に持っている、植物のモンスター
といった感じの紹介になっていて、全体的には意志を持っているかどうかが遊戯王のモンスターになる条件のように見える。
天使族の設定は生きてるかは不明で、マドルチェやライトロードのように魔法使い族と天使族が混在しているテーマもあるけども、
マドルチェはマジョレーヌとプディンセスの何ともいえない距離感や、ライトロードの魔法使い族と天使族の微妙なかみ合わせの悪さや魔法使いから天使化などの様子から、
テーマごとに色々な思想があるからそういう傾向があると見れなくはないけども、他の種族の紹介と同様
世界観の開拓につれてなくなってきた設定と見た方がいいかも。
とはいえ、リリーの存在とか単純にスタンダード内だけで判断すると、その傾向は残っているかもしれない。
世界での属性の扱われ方としてみると、時代にもよるけど、特に属性や種族で特別どうこう、という感じではない。
特に人間が多い魔法使い族には6属性に分散しており、《ブラック・マジシャン》の存在もあるためか、
闇属性などは魔法使いの基礎のような感じにもなっている。
王のエンディミオンも闇属性だし。
そんな訳でこれもまた地域差はあるだろうけど、特に人間系は属性がこうだからどうこうっていうのはあまりなさそう。
ただ一般市民が魔法使いや戦士たちをどう思ってるのかは特に情報がないので、
魔法が生活の基礎となっているエンディミオンやラメイソンあたりはともかく、王宮がある王国については未知数。
そもそも招聘している戦士や魔法使いが一般市民と関わりがあるかは不明だけど、《コマンド・ナイト》が王国と関わりがあるなら
民衆の人気は高いっていう設定から、割とあの辺の方々は市民からも評判がいいってなるんだけども。
あとフリード軍に《投石部隊》がいたりするし。
種族に関しては上で触れたように人間が悪魔の漫才を見てたりと割と大戦終結後は自由っぽいけど、
流石に悪魔がそこら辺にゴロゴロいたら怖いので、モノ好きな悪魔とかが来ているのかもしれない。
あるいは、人間の住む地域では悪魔とかも普通に住めるけど、それ以外の地域ではお互いの安全は保障しないとか、
ある程度の線引きはされているとか。そんな魔界とかに旅をするような一般市民もいないだろうし。
モンスターたちで言えば、《切り込み隊長》が《大木人18》を《コザッキー》に提供しているけども、
この頃の《コザッキー》は魔界にいた事を考えると、この提供した時期が不明なのが難しいけども割と魔界も自由なのかもしれないし、
《コザッキー》が特別変わり者なので(にしてもそんな奴と隊長が関わるほどには?)関わりがあるだけかもしれない。
戦士や魔法使いといった存在はそんな感じで、悪魔も色々いるけれども、天使にはそういうような感じのはあんまりない。
というか天使族の影が薄い。
悪魔族もだけどボス格の奴らは大抵アニメ出身だし、それ以外にはDT世界も含め閉じた世界観のやつが多い。
暗黒界やクリッター関連の魔界に《セコンド・ゴブリン》など、それでも悪魔族は何度か紹介されてはいるけど、
天使族は他のモンスターの関連が見えないアーティファクトくらいで、
いかにもスタンダード世界のストーリーに絡んできそうな《天空の聖域》とゼラートと代行者たちの説明は
ストラクでの紹介文とかを除いて一切ないのが謎。
それ以外では、カテゴリやまとまりのある集団にポツンと1〜2体天使がいる事も多く、ある意味霊使いの《ハッピー・ラヴァー》もその範疇みたいなものだけど、それもまた謎。
その他の種族は、基本的に自然にいるためなのか、特別何かってのは少ない。
獣関係は大抵森やそれに関した場所にいて、一部は人間の地域に関わるものがいて、
海産物関係は海とかにいるから基本関わらないし、恐竜はメインの時代にいるかも不明だし、
といった形で種族がら仕方ないけど影が薄い。
蟲惑魔、森羅のように紹介されるものも、特定の森に住んでいる動物の紹介になっているので、
カテゴリのモンスター群の性格などを知れる事はできても、他との結びつきを知れる機会は少ないし、
そもそも結びつきがない可能性だって大きい。
ドラゴンは、一部では崇められたり共に戦ったりする者もいるけど、タイラントドラゴン軍もよくわからないままでやっぱり微妙。
こういう系統の種族がクローズアップされるのはDT世界とかそっち方面になる。
海皇関係がスタンダード世界と関係しているならそこら辺は広がるんだけど……
そういう訳で、基本的に中心になるのは種族的には
戦士・魔法使い族、悪魔族、天使族、そしてドラゴン族やアンデット族あたりになる。
もっとも《大樹海》や《百獣大行進》を見るように割と獣たちの広がりはあるので、
獣文化という形で見ればそっち方面をクローズアップする事はそう難しいものでもない。
そのうち獣族は魔界でボクシングするくらいには悪魔族とも交流があるし。
そういう交流はあるけど具体的な場面やストーリー展開がないものが多いのが難点なんだけど……
これから拾っていくかもしれない。
ここからは紹介というより考察やモチーフ紹介系の内容となる。
上記と比べて個人の考えとかで書いてる所が多いので一応日記の趣旨的に分ける。
ここまではイラストやマスターガイドの情報とかから世界観を見てきたけども、
ここからは考察や個人の感覚が基本となった文章となる。
という訳で、遊戯王の世界にここに書いてある世界観や価値観をそのまま当てはめると逆にそれっぽくならないかもしれないので、
それを念頭においた上で見ていってください。
全体的な遊戯王の傾向として、一般的なファンタジーとかと比べると、
闇属性や悪魔族を全体的に善や主人公側に描きやすい傾向があり、
光属性や天使族を悪役側に描きやすい傾向が比較的存在している。
悪魔や天使に関しては、キリスト教が歴史的に起こしてきた問題やら、自由と束縛などについての考えなどが影響していて
他のファンタジーとかでも割とある事が多いけども、闇と光についての扱いは比較的珍しい。
色々と理由はあるだろうけど、遊戯王がエジプト周りをモチーフとしているという理由はやはり大きそうである。
なぜエジプト周りがモチーフだとそうなるかというと、そもそもあちらの地方では考え方が結構違うからなのもある。
アラブ地方では太陽光というのは死の象徴としての側面が強い。
それは何故かというと普通に考えればわかるけど向こうの地方はめちゃくちゃ暑く、しかも砂漠地帯。
万物は干上がり、水分を奪い、場合によっては人を死に至らせる存在であり、向こうの人々にとって太陽光というのは良いものではない。
特に夏の時期には最高で50度くらいになるので、日中外に出るのは危険だったりする。
一方で夜が来れば涼しくなり、外へ出かけられるようになる。場所や時期によってはかなり寒くなる地方もあるけども、
基本的には夜は安心して出かけられる時間帯となっている。
日本であっても、夏の炎天下で、何の対策もせずに外に出て光と陽を浴び続け、無事に活動ができるか、と言えば少しは感覚が共有できるかもしれない
(できるのならば特殊な力を持っているのでライトロードとかに入った方がいいだろう)
今この系統の話はデリケートなので長くは触れないけど、向こうの聖典においても神の恩恵の一つは闇で人間や生物が休むのを整えてくれるみたいな記述があるらしく、
他の記述でも光や闇が他と似たような感じで使われてるとはいえ、こうした内容は結構珍しい(他の知らないから似たようなのがあるかもしれないけど)
日本から向こうの地域に進出した会社が太陽のマークを記した商品を出して大失敗したという逸話もあるけど、
よくよく考えれば分かるはずというか、売る前にある程度文化を調査してからそういうの出すんじゃないの、と思ったけど、
さらに考えてみればもしかしたら遊戯王のイメージで勘違いしたのかもと思ったけど、時期的にまさかそんな事はないと思うから流石にないよね……
でも進出するような会社でもそういう感覚を持つんだから、普通の人はもっとそういう感覚を持っているのだろう。
……というかもしかして《ラーの翼神竜》が悲惨な性能なのって現地民に配慮した結果とかなのか?
いやそこまで考え回ってるかというとないと思うけどそういう事にした方が幸せなのかもしれない……
とここまで来ておいて、あれ、確かに遊戯王でも原作で闇の番人とかやってたりアニメで悪しき光のピラミッドとかやってたけど、
でもその《ラーの翼神竜》もそうだけど遊戯王では太陽信仰とか闇の大神官とか闇を切り裂くとかやってたはず、という疑問が浮かんで来そうだけども、
これはエジプト神話は向こうでは珍しい太陽信仰の教で、結構異質だから、というのもある。
太陽信仰自体はどこにでもあって基礎的な信仰と言われるけれども、砂漠の地では中々そうもいかないらしく、
少なくとも現在は太陽はいい印象を持たれていないために、信仰をする事はまずない話になっている。
そのあたりの複雑さも、光や闇が遊戯王特有のデリケートさを持っている要因なのかもしれない。
ともかく向こうの地方ではそういった文化があるのは、少なからずとも光属性と闇属性の関連に繋がっている感じではある。
一方で天使関係については、プトレマイオス朝が滅ぼされてからキリスト教が入ってきてエジプト神話の信仰もなくなってったけど、
キリスト教とエジプト神話がかなり似てるというのもあってどういうスタンスなのかはわからない。
当然ながら一般的な宗教に悪魔とかを崇拝するようなのが多く含まれるのは流石にないし。
けどパッと調べる限りではキリスト教パワーでエジプト神話がなくなってきたようなので
やっぱり微妙に一般的な天使への扱いは否定的な扱いかもしれない。
ただその頃のエジプト自体が他の宗教に寛容的だったらしいので、こうだからこうって単純に言える話でもないのかも。
天使と悪魔の中間にあたりそうな堕天使も名前の割にランサーズ&味方の闇属性パックで出てたりしてて、
遊戯王の根幹を担っててエジプトでもキリスト教前に広まってたグノーシス主義では、
ルシフェルはまさに人間を解放し自由へと導く英雄という存在になりうるし、
ただ要所で誰かを救うとかしてるのも天使族にちらほら見られたりするからなあ。
というか、そもそも、天使って神の使いなので、基本的に命令通りに人間を助けたり裁いたり
規則や秩序に従わないものを罰したりしてるので、ファンタジーでは敵役にもなりやすく、
悪魔は基本的に自由なので、騙したり暴れまわったりする奴もいれば弱きを守るために戦う奴もいるなど、
色々な考えの存在がいるからファンタジーでは敵にも味方にも善にも悪にもできるはずなんだけども、
とかく遊戯王の天使族は(遊戯王以外にも言えるけど)神そのものとか神として崇められてるものとか
精霊の一部とか存在がよくわからないものとか明らかに自分だけの考えで動いているものとかどうみてもただの翼人だろっていうのとか
もまとめて天使族なので(悪魔族にも似たような事が言える)、遊戯王の属性種族の扱いも考えると、
そのまま天使や悪魔という言葉を適用するのも何か問題がある。(海外の事情の考慮もあるだろうし)
ただもちろん、《神の宣告》の神や《天空の聖域》を始めとするステレオタイプな天使たちもいるし、
《ゼミアの神》や《クルーエル》のようないかにも悪い闇属性悪魔族な悪魔たちもいるので、
適用する相手を考えればそうおかしい設定がされてる訳でもない。
問題は悪魔族で悪そうな集団と言えば大抵アニメで悪役が使ったモンスター群が多いからOCG世界だといなさそうな所と
いかにも悪そうな悪魔がステータス面で低かったりするのも多くて強大な敵として出しにくい所とかか。
大戦中のハ・デス軍やチェスデーモン勢とか戦った悪魔の軍勢とかは割と多いけど。
結構モチーフの話が長くなったので戻すけど、そういった感じで闇属性を主役側に据える事は多い。
ただ、属性に関係なく闇に堕ち(堕天使的な意味とはまた違う)たり闇の力を悪に使うのも存在しているので、属性の紹介や属性が分散したテーマが多いのを見るに、
属性がどうこうというより、色々な者がいて、そいつが使ってたのがそういう属性だった、闇の力が
堕ちた者が使うのに便利っていうのも多いのかもしれない。
初期の遊戯王、というか東映版だった頃の遊戯王のスーパーコンプリートブックの闇属性の紹介にも、
「人々に恐怖を与える闇もあれば、光と隣り合わせで生きていく闇もある、すべてはあつかう者の心しだいだ!」
と書かれており、基本的に力や属性そのものよりもその個々に委ねた部分は初期の頃から(今の遊戯王に受け継がれたのかは不明だけど)あるみたい。
ただ、光・闇・地属性の総数に比べると、水・炎・風属性は2つ、または3つ合わせてやっと3属性に届くくらいの違いがあるので、
結果的にこの3属性が基本的に悪・堕ちた側の存在になる事が多い。
なんかぐちゃぐちゃになってしまったけど、とりあえず属性が変わっていたからといって安易に善だ悪だ堕ちだ、と判断するのは危険である。
*最後
今回は基本的な世界観に対する紹介になった。
次回からは特定の人物などに焦点を当てた紹介や、モンスターのモチーフ等の紹介・考察が増えていくので、
全般的な紹介をしていくのは今回のみとなる。けども、次回からもイラストや出展のある情報からの紹介もあるため、
ついていけるような紹介になる。はず。