この輝く瞬間を感じている限り、瞬間は永遠となる
遊戯王GX114話、「絶対絶命! 傷だらけのヒーロー」の再放送。
何度見てもこの回は悲しすぎる。
佐藤先生「君はこんな質問を聞いたことはないか?
ゴミが落ちているのに気付いて拾わない者と、気付かずに拾わない者。
さて、どっちが悪い?」
十代「そんなの、気付いて拾わない奴に決まってるだろ」
佐藤先生「違うね。落ちたゴミに気づいていれば、いつかは拾うかもしれない。
だが気付かない者には、永久にゴミを拾う可能性は無い。
十代君。君こそ、落ちたゴミに気づかない愚かな人間だ」
(中略)
佐藤先生「単位をとるだけの最低出席数。出席してもいつも居眠り。試験は赤点ギリギリ!」
(中略)
佐藤先生「何故なら君の態度に感化された生徒達は、次々にやる気を失っていった」
佐藤先生「君が凡庸なデュエリストなら、何も問題はないさ。
だが君は三幻魔を倒した英雄だ。破滅の光から世界を救ったのも君なんだろう?
学園の生徒達は、皆君にあこがれている。君こそが、この学園の模範になるべきだった
」
十代「オレがお手本なんて、冗談だろ? オレは自分の好きなようにやるだけさ」
佐藤先生「『大いなる力には大いなる責任が伴う』
だが君はそれに気付きもせず、無気力と自堕落さを振りまいた。君に毒されなければ、もっと多くの生徒が、その才能を伸ばせたかもしれない」
落ちているゴミに気付いて拾わない者と気付かず拾わない者の話。
佐藤先生は貧乏な家に生まれ、苦学の末にプロデュエリストになったが家族への仕送りの為に格下のザコと戦い続け、普通のプロの10倍のデュエル数をこなした結果、自身のレベルアップが出来ずタイトル戦でも戦う体力も残っていなかった。
実際、カードゲームは頭を使うスポーツなので、体調にも気をつけないと実力を引き出すことも出来ない。
早々とプロを引退した佐藤先生はデュエルアカデミアに来たものの、十代が授業をサボり皆も連なって授業をサボるようになった。単にこの先生の授業が古くてつまらないというのもあったが……
カリスマ性のある人間に魅かれて同じような行動を皆がマネをすることは良くある。だがそういう英雄が真面目な人間ならいいが、十代のような人間の場合悪影響を及ぼす。
学校でもあることだが、授業中に寝てばかりいたり、遊んでいたりの人間がテストで好成績、というのが良くある。
佐藤先生が言うように、それが何の変哲もない雑魚ならば問題はない。
だが、その人間がクラスの人気者だったらどうなるか。
皆はそれを真似して授業を真面目に受けなくなる。
そしてその本人は、自分が回りに影響を与えていることには気付かない。
いやむしろ、不真面目であろうが真面目であろうが「落ちているゴミに気付かない人間」というのは一定の人にとっては苦しい。
それなりの家に生まれ、そこそこの結果を残している人間。
佐藤先生のように貧乏な家に生まれて上手くいかない人間。
佐藤先生は話をするとき、自分をゴミに重ねてみているのかもしれない。
遊城十代は破滅の光と戦うための正しき闇の力を持ち、裕福な家庭(親は不在がちだったが……)に生まれた、天性の才能とカリスマを持った少年。
佐藤浩二は才能はあったが、貧乏な家庭に生まれたせいでそれを活かせなかった、名字も名前も含めてありふれた中年。
そんな十代が佐藤先生のような人間に気付くことはまずないし、言われたところで上のような発言をするだけだ。
まあそんな極端なものじゃなくても、学校には自分より全ての成績が上で、運動神経もよくて性格も以下略、なんて人がいる。結構身近なことだろうが、十代は結果的には様々な悲惨な事を経験した上で成長した。(佐藤先生の事は回想しなかったが、多分責任は感じているはず……だが、結局授業休みっぱなしだったりする)
佐藤先生の、嫉妬や自虐や恨みなどが入り混じったこのセリフ。私もまだ19年しか生きていないので、このなんともいえない悲しさを上手く理解できない。ましてや挫折も経験したと自分で思っているものの、不自由のない暮らしをしてきたともと思っている自分には、それは想像でしかわからない。
これもまた私が前にも言った、「長森シナリオやFF8のシナリオなどは、子供の頃はよくわからないしイライラすることもあるだろうが、年をとってからだとよく理解できる」というものの一つなのかもしれない。いや19歳が何言ってるんだと言われたら何もいえないけど。とりあえず、その2つもやはり私がもっと年をとってからだと今とはまた違った見方になるのだろう、きっと。
まあ私達の世代が30代、40代まで生きていられたらの話ではあるが……(結構切実な問題)
視点を変えてみると確かにスポーツはお金があればあるほど有利になる。上でも言ったとおりカードゲームは頭を使うスポーツ。……遊戯王がそうかどうかは別として。MTGはその点で言えばそういえるはず……
まあそんな事は別にして、頭だろうが体だろうがスポーツにはお金がいる。よくカードゲームは資産ゲームだと言われるが、別にカードゲームでなくともプロを目指すなら野球やゴルフなどには高い用具や道具が必要だ。そして場所も必要だ。いやむしろサッカーだってそうだ。よくブラジルなどが強いのは雑草魂があるからだとか言われる。それはそれなりにはそうかもしれないが、実際は恐らく、人種の差が恐らく一番大きいだろう。
で、貧乏ながらも強いそのブラジルが最新鋭の設備と高待遇で練習し続けたらどうなるかと言ったら、手がつけられないほど強くなるに決まっている。
さらにゴルフに関して言えば少し打つだけでもお金がかかるし、裕福じゃなければ到底出来ない。そもそもゴルフは金持ちがやるスポーツらしいし、日本が特殊らしいが。
さて、こんなに長文書いて収拾が付かなくなってきた。アニメの感想なのになんでこんなに堅苦しい文章書いてるんだ私は? そして色々書いてるが根本的に間違ってたらどうしよう。
……まあいいか、後から読み直してうわああってなるかならないかはわからないし、なったらなったで成長の糧になる……はず。
いや、そもそも子供(中学生〜高校生あたり)向けに作られてる(嘘だろ?)遊戯王GXでこんな重苦しい話を出すスタッフが悪いんだ! 私は悪くねぇっ! 私は(ry
だけどこれも序の口という。これからは……
しかし、佐藤先生が救われる二次創作とか書ける気がしない。
で、やっと題名の話。結局第2回SDGPMAXは80200点で64位。50位以上でスリーブがもらえるので、入賞を逃したことに。ちなみに親友は100位台だった。
で、今週は普通のSDGP。1戦目の相手はオブライエン。
A・O・Jデッキでは50位台に残れる点数を出すのは難しい……
そこで一旦諦めて《サイバー・エンド・ドラゴン》をスキャンし、隠しデッキ「エターナル・エヴォリューション・バースト」を使用。
なんとかして3体を《パワー・ボンド》で融合して8000の貫通エターナル・エヴォリューション・バーストォ!して2戦を突破して81100点。昨日終了時点で19位。燃え尽きた……これ以上は魔轟神ないと無理
これならギリギリ50位に残れそうだ。さすがサイバー流。
カードの排出も悪くない。そろそろガスタが組めそう。