日本版と英語版での技名
攻撃や能力発動時の攻撃名・特殊能力名などはカードゲームにおいても、場面を盛り上げてくれる。
そしてカードゲームの中でも、遊戯王は攻撃名・特殊能力名がかなり多いゲームで、
特に身内戦の場合はあれやこれやに名前をつけて盛り上がれる。
デュエルマスターズはゲームシステム上、技名は少ないけど、
「
「必殺、無双竜剣」(自分または相手は死ぬ)(※本当です)などカッコいい技名もある。
それはひとまず置いておいて、海外でアニメなどが放送される際、
会話などと同様、攻撃名や効果名も英語に翻訳される。
元々の名前が英語だった場合は、そのまま翻訳される場合もあるけど、
名前によっては変わる場合がある。(というか、そのほうが圧倒的に多い)
遊戯王でも同じで、ブラックマジックがダークマジックアタックになったり、
アルティメットバーストがニュートロンブラストアタックになったりと印象がかなり違くなる。
一方、ホープ剣・スラッシュがライジングサン・スラッシュになったのはあんまり違和感がない。
またそのため、アニメで攻撃名は出たモンスターは必然的に技名が増えるから、
霊使いRPGでのデータで、バトルアーツに海外の技名もカタカナにして入れられる利点がある。
とはいえ、海外では攻撃名がなくなる事があったり、無駄に長くなったりするから全部は採用しにくいけど。
名前の修正理由は単純に文法や単語が不適切なもの、海外では馴染みの薄いもの、
放送禁止用語だからなど、様々な理由。
他方、海外展開がそれほど多くないヴァンガードはイラスト・名称共に修正は少ない。
(まあどこかのハイドッグブリーダーは物凄く悲惨な事になってたけど)
だけどアニメの英語版では、《ファントム・ブラスター・ドラゴン》の効果名が
「Corrupted Charging Lance」になっていた。
これは「Damned」が英語圏では(基本的には)使ってはいけない言葉なので変更。
……今度は《D−HERO Bloo−D》と被ってしまった。
それはともかく、これそのまま訳すと腐敗した充電槍になる……
PBD「うわああ我の槍が溶けたああああ」
やっぱ武器は磨がないとね。
さて名称も修正が少ないので、伝説の攻撃名「グレートソードアタック」も
そのまま英訳されているはず……32話の英語版を確認。
そしてついに《騎士王アルフレッド》の攻撃、GreatSwordAttackが──
Aiti「Divine Punishment!」
えええ
ヴァンガードはこれくらいにして、とりあえず遊戯王の話に戻る。
さっきまでは日本版の攻撃名の翻訳の話だったけど、遊戯王の場合は、海外で攻撃名が追加されるといったケースが多い。
その中でも英語版で気合が入っているのがやっぱり、E・HEROの攻撃名。
スパークマンはなんと英語版だけで5個+1の攻撃技を持ち、
ディアバウンドやホープに次ぐ名前の多さを誇っている。
Static Shockwave
Spark Storm
Electric Rod
Electric Punch
Elemental Sword Slash
スパークマンは劇中で多彩な攻撃方法を披露してるけど、英語版ではそれぞれに名前がある。
パンチだったらエレクトリック・パンチ、《エレメント・ソード》を装備すればエレメンタル・ソード・スラッシュ、などなど。
また、実はフレイバー・テキストもエラッタされていて、
Shining Surge Flash(シャイニング・サージ・フラッシュ)からスタティック・ショックウェーブに変更されている。
変更理由は不明だけど、アニコミヒーローにスタティック・ショックというヒーローがいてそれに似せたという説が有力、らしい。
海外はよくテキストのエラッタを行い、バーストレディのテキストも
紅一点→最初の女性に変更されるなど、海外のYu-Gi-Oh!は通常モンスターのテキストでも、結構マメに仕事している。
これらHEROの海外での攻撃名やその他の攻撃名、機皇帝の攻撃名とかはずっと前にWikiの編集の際他のモンスター達と共に追加してある。
大体のモンスターの攻撃名を追加したけど、いくらか追加していないものもある。
GXを中心に編集したけど、《炎獄魔人ヘル・バーナー》とか《ヌビアガード》とかそこらへんの微妙なモンスターは海外のみ攻撃名あったけど追加してない。
他と比べてあんまり興味なかったからだけど、その後にヘルバーナーは何回か編集したはずなのにすっかり忘れてた……
ヘルバーナーの攻撃名はFirestorm Blast(ファイアーストーム・ブラスト)
ヌビアガードの攻撃名はBlitzkrieg Bop(ブリッツクリーグ・ボップ)
訳すと電撃踊りとか電撃戦的打撃とかそういう意味になるのかな。
最初の話に戻る。
翻訳の関係上、日本版と攻撃名が大きく違うモンスターも多いけど、
その中から興味を持ったモンスターをこの日記で十数体軽く挙げてみる。
ちなみに前にも言ったように、あくまで意訳なので本来意図したのと違う訳になるかもしれないので、
そこらへんはいつも通りご了承。
まずはDMから。
《封印されしエクゾディア》
怒りの業火 エクゾード・フレイム→Obliterate(抹消)
すべてのアーティファクトとクリーチャーと土地を抹消しそうな効果名になった。
「消す」関係の単語の中でも、かなり強烈な意味を持つ英単語。
《炎の剣士》
闘気炎斬剣→Flaming Sword of Battle
5文字の必殺技は数多いけど、それを無理やり英訳すると変な事になるのを示した例。
《八俣大蛇》
屍山血河→Eight-Headed Flame Attack
四字熟語はこっちではシンプルな技名だけど英語などではかなり長くなるのでこういう改変が行われる。
が、英語だと違う意味でシンプルな技名になった。
《ゼラ》
デビルズ・クロー→Jagged Claw Attack(ギザギザのツメ攻撃)
ツッコミ所のある攻撃名になったけど、向こうからするとデビルズ・クローはダサいと思われるのかもしれない。
DM終了。次GX。
《N・ハミングバード》
ホバリング・ペック→Slaughtering Swoop(屠殺の急襲)
攻撃力と立場に似合わない恐ろしい攻撃名だけど、
フレイムウィングマンにしろ英語では正義の味方の方が技名恐ろしいのが多い。
《混沌幻魔アーミタイル》
全土滅殺 転生波→Transmigration Wave
虚無幻影羅生悶→Phantom of Fury
「全土滅殺」の意味がわからないのでこの変更は結構あってる?
しかし何度見ても意味がわからない技名だ……
《地獄戦士》
ヘル・アタック→Wind Storm Slash(暴風斬)
何か妙にカッコよくなったけど、風属性みたいな攻撃名になった。
《鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン》
フル・ダークネス・バースト→Dark Cyber Stream
語呂がいい攻撃名になった。闇のサイバー・ストリーム!
《サイバー・ドラゴン》
エヴォリューション・バースト→Strident Blast(耳障りな音)
どうしてこんな攻撃名に……ちなみにカード化された必殺技のほうは日本そのまま。
じゃあ最初からそのままで良かったんじゃ。
次5D’s。
《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》
スパイラル・ジャベリン→Jousting Javelin Blast
Joustingはジョスト、ヨーロッパで行われた騎士の一騎打ちの事。
結構考えて作られた攻撃名になっている。
《機皇神マシニクル∞》
ザ・キューブ・オブ・ディスペアー→Mechanical Mayhem(機械仕掛けの大混乱)
日本語英語を上手く組み替えた名訳。打ち切りになったけど。
《スピード・ウォリアー》
ソニック・エッジ→Hypersonic Slash
なんとハイパーがついた。ソニックの5倍。
5D’s終了。次ZEXAL。
《キャット・ガール・マジシャン》
キャッツ・アイ・マジック→Cataclysmic Clobbering Blast
なんか凄い怖い攻撃名になってる〜!?
《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》
発射オーライ・ビッグ・キャノン→Cataclysmic Cannon Kablooey
ざっと調べてみたけどKablooeyをこの場合どう訳せばいいんだろう。
Blooeyの俗語としてみるとかみ合わない気がするし……
《No.17 リバイス・ドラゴン》
バイス・ストリーム→Shock Stream Blast & Sonic Shredding Stream
2つ攻撃名がある。
やっぱリバイスは愛されてるな。
《潜航母艦エアロ・シャーク》
ビッグ・イーター→Devouring Dive(貪る潜水)
エアー・トルピード →Torpedo Takedown(魚雷投下)
貪る、というのがシャークらしい?
今回の日記はこれで終了。